DNSとは

Domain Name System。ドメイン名とIPアドレスの対応関係を管理するシステム。インターネットの住所録のようなもの。

• ドメイン名からIPアドレスを検索
• メールアドレスから送信先メールサーバを特定

DNSの仕組み

ドメインの構造

hoge社が保有するhoge.co.jpというドメインがあるとする。

• jp: TLD（Top Level Domain）またはccTLD（Country Code TLD）
  • TLDには他に、uk(ccTLD), edu, com(gTLD: Generic TLD)などがある。
• co: 属性を表す汎用ドメイン。
  • 他にtokyoなどの地域名を表すものなどがある。
• hoge: hoge社固有のドメイン名。

ネームサーバ

ドメイン名を管理しているホストやソフトウェアのこと。ネームサーバが設置された階層(ゾーン)のドメインを管理。

DNSの階層構造

DNSはツリー構造になっており、頂点にルートゾーンのドメインを管理するルートネームサーバがある。

下記のようなツリー構造

ルートネームサーバ → jpのDNSサーバ → hoge社のDNSサーバ

• ルートネームサーバ
  • jp階層のネームサーバのIPアドレスが登録されている。
• jpのDNSサーバ
  • jpのDNSサーバは日本国内のドメイン管理サーバ。
  • coの階層も管理している。
  • hoge社のネームサーバのIPアドレスが登録されている。

リゾルバ

DNSに問合せを行うホストやソフトウェアのこと。PCなど。最低1つ以上のネームサーバのIPアドレスが登録されている(通常はその組織内のネームサーバのIPアドレス)

DNSによる問合せ

hoge.co.jpからxxx.co.jpに問い合わせるとする。

1. リゾルバから、最も近いDNSサーバ（hogeのDNSサーバ）にxxx.co.jpのIPアドレスを問い合わせる。
2. hogeのDNSサーバはそのIPアドレスを知らないので、ルートネームサーバに問い合わせる。
3. ルートネームサーバはjpのDNSサーバのIPアドレスを知っているのでそれを返す。
4. jpのDNSサーバに問い合わせる。
5. jpはcoのDNSサーバのIPアドレスを知っているのでそれを返す。
6. coのDNSサーバに問い合わせる。
7. coはxxxのDNSサーバのIPアドレスを知っているのでのでそれをリゾルバに返す。(xxx.co.jpのIPアドレスが判明)
8. xxx.co.jpに問い合わせて通信が開始される。

• ドメインのツリー構造を上からたどって目的の情報があるネームサーバを見つける。
• 新たに知った情報を、リゾルバやネームサーバはしばらくの間キャッシュする。

権威DNSサーバ

ドメイン名とIPアドレスの変換情報を保持しているDNSのことで、変換情報を保持していないDNS（キャシュDNS）と区別するときに使う。

参考

ルートネームサーバの情報

• https://www.internic.net/zones/named.root
• https://www.nic.ad.jp/ja/newsletter/No45/0800.html